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売上予測を神奈川で 市場シェア率法-1
前々回は、回転率法、前回はキャッチ率法を紹介しました。—売上予測を神奈川で——売上予測を神奈川で–
そして、これらは、簡単に計算できて、説得力もありますが、実際は出店に際した「甘い思い込み」を作ってしまう側面を持っていると話しました。今回は、そうした「甘い思い込み」が作られにくい売上予測の方法についてお話しします。
市場シェア率法と一般に呼ばれている売上予測の方法です。
—売上予測を神奈川で——売上予測を神奈川で–
この仕組みも至って簡単で、要するに、
①どれだけの市場(マーケット)規模があるか、と
②その市場からどれだけシェアがとれるかを別々に計算して、最後にその二つを掛け合わせるというものです。
①どれだけ市場(マーケット)規模があるか
財団法人食の安全・安心財団 附属外食産業総合調査研究センター(以下、センター)によれば、平成23年の外食産業の市場規模は23兆475億円とのことです(図1)。
その内ファストフードやファミリーレストランなどを含む「飲食店」だけでは12兆6526億円だということです。これが日本全体の事実上の外食市場です。
これを、日本の総人口1億2776万人(*)で割ると、「人口1人当たりの飲食店利用金額」がわかります。
計算すると9万5700円です。
この値は、架空の数字でもなければ作った数字でもありません。
ここが大事なところです。今までの方法での回転率やキャッチ率はいずれも、統計的な確たる理由があったわけではありませんでした。
でも、この第三の方法では、こうした確かな数字を使うことができます。
ということは、例えば、人口3万人の町があれば、この町は、9.57万×3万で、=28.7億円の市場規模が存在していると合理的に説明することができるわけです(もちろん、この場合、町からの流出と町への流入の人口がそれぞれゼロであるか、あるいは等しいことが前提です)。
ところで、センターは図1のようにさらに詳しく統計をとっています。
日本全体で、すし店は1兆2857億円、そば・うどん店は1兆640億円。居酒屋等で9936億円です。
先ほどと同様に1人当たりに換算すると、すし店は1万100円、そば・うどん店は8300円、居酒屋等は7800円です。
そして、さらに計算すると人口3万人の町なら、すし店の市場(マーケット)規模は3億300万円、そば・うどん店で同2億4900万円、居酒屋等の店で同2億3400万円ということになります。
どうです。わかりやすいでしょう。
—売上予測を神奈川で——売上予測を神奈川で––
問題はこれからです。
地理的に、どこまでの範囲を選択するかです。
仮に、その町の周囲が山や海で囲まれていて、流入と流出が同じなら難なく、その町だけを選択すれば良いのですが、実際はそんな簡単ではありません。
とりわけ都市部に近づくほど、町と町の境界はあいまいになってきますし、流出超過または流入超過の町が多くなってきます。
この解決法は限られています。まず、第一は、なるべく広い範囲を選択することです。
そうして、明らかに分断している山や川、海、広い空間があるところで境を設定することです。そうすると、市全体になってしまったり、時には、県全体になってしまったりもします。
第二の方法は、そうした物理的な分断や空間を無視して、単純に半径○○kmと円を描いたり、時速40kmで15分走行できる範囲というようにしてしまうことです。—売上予測を神奈川で——売上予測を神奈川で–
そして、その範囲内の人口を算出します。これに、カテゴリー別の「1人当たりの飲食店利用金額」を掛ければ、一応、市場規模を計算できます。ちょっと乱暴のような気がしますが、実務的にはこうするしかありません。
②どれだけシェアがとれるか
実は、これが一番の難題です。(後半に続く)
23/06/12
22/05/20
21/12/30
21/08/04
21/08/03
21/08/01
21/07/31
21/07/10
21/07/09
21/07/08
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前々回は、回転率法、前回はキャッチ率法を紹介しました。—売上予測を神奈川で——売上予測を神奈川で–
そして、これらは、簡単に計算できて、説得力もありますが、実際は出店に際した「甘い思い込み」を作ってしまう側面を持っていると話しました。今回は、そうした「甘い思い込み」が作られにくい売上予測の方法についてお話しします。
市場シェア率法と一般に呼ばれている売上予測の方法です。
—売上予測を神奈川で——売上予測を神奈川で–
この仕組みも至って簡単で、要するに、
①どれだけの市場(マーケット)規模があるか、と
②その市場からどれだけシェアがとれるかを別々に計算して、最後にその二つを掛け合わせるというものです。
—売上予測を神奈川で——売上予測を神奈川で–
①どれだけ市場(マーケット)規模があるか
財団法人食の安全・安心財団 附属外食産業総合調査研究センター(以下、センター)によれば、平成23年の外食産業の市場規模は23兆475億円とのことです(図1)。
その内ファストフードやファミリーレストランなどを含む「飲食店」だけでは12兆6526億円だということです。これが日本全体の事実上の外食市場です。
—売上予測を神奈川で——売上予測を神奈川で–
これを、日本の総人口1億2776万人(*)で割ると、「人口1人当たりの飲食店利用金額」がわかります。
計算すると9万5700円です。
この値は、架空の数字でもなければ作った数字でもありません。
ここが大事なところです。今までの方法での回転率やキャッチ率はいずれも、統計的な確たる理由があったわけではありませんでした。
でも、この第三の方法では、こうした確かな数字を使うことができます。
ということは、例えば、人口3万人の町があれば、この町は、9.57万×3万で、=28.7億円の市場規模が存在していると合理的に説明することができるわけです(もちろん、この場合、町からの流出と町への流入の人口がそれぞれゼロであるか、あるいは等しいことが前提です)。
ところで、センターは図1のようにさらに詳しく統計をとっています。
日本全体で、すし店は1兆2857億円、そば・うどん店は1兆640億円。居酒屋等で9936億円です。
先ほどと同様に1人当たりに換算すると、すし店は1万100円、そば・うどん店は8300円、居酒屋等は7800円です。
そして、さらに計算すると人口3万人の町なら、すし店の市場(マーケット)規模は3億300万円、そば・うどん店で同2億4900万円、居酒屋等の店で同2億3400万円ということになります。
どうです。わかりやすいでしょう。
—売上予測を神奈川で——売上予測を神奈川で––
問題はこれからです。
地理的に、どこまでの範囲を選択するかです。
仮に、その町の周囲が山や海で囲まれていて、流入と流出が同じなら難なく、その町だけを選択すれば良いのですが、実際はそんな簡単ではありません。
とりわけ都市部に近づくほど、町と町の境界はあいまいになってきますし、流出超過または流入超過の町が多くなってきます。
この解決法は限られています。まず、第一は、なるべく広い範囲を選択することです。
そうして、明らかに分断している山や川、海、広い空間があるところで境を設定することです。そうすると、市全体になってしまったり、時には、県全体になってしまったりもします。
第二の方法は、そうした物理的な分断や空間を無視して、単純に半径○○kmと円を描いたり、時速40kmで15分走行できる範囲というようにしてしまうことです。—売上予測を神奈川で——売上予測を神奈川で–
そして、その範囲内の人口を算出します。これに、カテゴリー別の「1人当たりの飲食店利用金額」を掛ければ、一応、市場規模を計算できます。ちょっと乱暴のような気がしますが、実務的にはこうするしかありません。
—売上予測を神奈川で——売上予測を神奈川で–
②どれだけシェアがとれるか
実は、これが一番の難題です。(後半に続く)
私は、立地と高精度/売上予測で「不振店」を根絶します。
有)ソルブ(StoreOpeningRiskBusters) 林原安徳
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