商圏調査をやろう その1.目的編-2

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商圏調査をやろう その1.目的編-2

商圏,販売促進,飲食店経営

2018/05/05 商圏調査をやろう その1.目的編-2

もう一つ、このアンケートは商品やサービスに関わる質問はほとんどしないでけっこうです。そういう点のアンケート用紙ならどこの店にでもありますね。でも、商圏調査では、当たり前ですが「商圏に関わる」質問が中心になります。「どちらにお住まいですか?」とか「ご来店前にどちらにいましたか?」、「このお店を出た後、どちらに向かわれますか?」、「そこは、どこですか?」というような質問です。

ですから、お客様から、料理やサービスについての評価はききません。お店のことで聞くとしたら、来店動機のところです。「お客様が本日ご来店になった一番大きな理由は何でしょうか?」の質問に、選択肢として、「店が広いから」、「料理・サービスが良いから」、「雰囲気が良いから」などのように入ってくるくらいです。ですから、安心して、調査をしてください。

ただ、QSC(品質・サービス・清潔さ)があまりひどいと手厳しく言われたり書かれたりするかもしれません。

 

商圏地図を作り、分析

アンケート調査が終わったら、さあ集計です。

集計で、一番まっさきにやるべきことは、お客様がどこから来店したのか、あるいは、どちらにお住まい(お勤め)なのかを集計し、商圏地図を作ることです。

 

最もフォーマルに実施するときは、アンケート調査の段階で「専用地図」を用いることですが、そこまでの準備をしなくても簡易的にできます。お客様の住所が「渋谷区千駄ヶ谷5丁目33番16号シャトレー新宿御苑901号」だとします。

それでも、全部ではなく「渋谷区千駄ヶ谷5丁目」までのところを答えてもらえば良いのです。

名前や電話番号はもちろん質問しませんし、住所も「丁目」までだったら、「個人を特定」することにはなりませんので、「個人情報」にもなりません。

でも、「丁目」まできいておくだけで、立派な商圏地図を作ることができます。

というのも、たいていの市区では、「〇〇町△丁目」毎に、人口や世帯数というデータが集計され、明らかになっている(注)からです。

例えば、人口が500人と分かっているAX丁目から、お店にお客様が50人来ていることが分かれば、その比率は10%だということがわかります。

この10%のことを「住民浸透度係数」と呼びます。この係数が5%以上なら、そこは、立派な商圏「内」ということにする。

これが、正しい商圏の把握の方法です。

つまり、お客様から、「住所、または、直前にいた場所の住所」を「丁目」単位で聞き出すことができれば、商圏地図を作ることができるのです

商圏地図さえ、出来上がれば、すぐ分析ができます。

住民浸透度係数の大きさによって、色分けをすると図3のような図になるからです。

色分けは、5%以上、10%以上、20%以上で色を濃くしたりすると分かりやすいでしょう。

するとお店が中心に描かれていますが、そのすぐ周辺は、濃い色になります。お店の近くから多くのお客様が来店されているで当然のことですね。そして、お店から離れるにしたがって、色は薄くなっていき、最外周あたりは色塗りされません。

まず、すぐ分かるのは、店に近いのに色塗りされていない地域が必ず見つかるということです。

Aがそうです。Bは店から遠いから良いとしてもAは困りものですね。

そこで、このAを重点的に攻めて行けば、お客様が効率よく増えていくということになりますね。ただし、その区域に、競合店があるのかもしれませんから、実際はその場所に行ってみる必要があります。

 

 

注 「〇〇市 丁目 人口」などとインターネットで検索するとたいていは簡単に入手することができます。図1は広島市の「人口・世帯数(町丁目別)」の画面ですが、この中から、年月を指定してクリックすると、図2のようにエクセルの表としてダウンロードすることができます。

 

%e5%9b%b31図1

%e5%9b%b32図2

 

%e5%9b%b33図3

 

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