看板が持つ3つの機能(意味)飲食店経営2015FEB(後半)

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看板が持つ3つの機能(意味)飲食店経営2015FEB(後半)

視界性・看板,飲食店経営

2018/03/23 看板が持つ3つの機能(意味)飲食店経営2015FEB(後半)

以上のように、看板には、3つの機能があります。そして、その機能に応じて、看板の作り方が変わってきます。

まず、情報量(描いてある文字や図形)は、(意味)③⇒(意味)②⇒(意味)①の順に少なくなっていきます。(意味)①に至っては、ほんの一瞬見ただけでもわかるようなデザインでなければなりません。

もちろん、(意味)③であったとしても、過剰な情報量は、よくありません。必要最小限にすべきであって、たくさんの情報を知ってほしいなら、パンフレットなどを用意して補えば良いわけです。

逆に、発見し易さ、分かりやすさは(意味)①⇒(意味)②⇒(意味)③の順です。

ですから、看板の大きさや看板を設置する場所への配慮は、(意味)①が一番重要になります。

 

では、売上に一番効果的な看板はどれでしょうか?

(意味)①と答えるかもしれません。お店があることが分かれば来てくれると思いますから。

しかし、実は、そうではないのです。

お店があることが分かっただけで来てくれる人というのは、元々、そのお店に行きたいと思っていた人です。つまり、探していた人であって、そういう人の多くは、探し出してくれるものです。

お手洗いに行きたいと思っている人は、たとえ看板が見つからなくても、従業員に聞いたりして何が何でも目的地に行こうとしますね。これと同じです。

逆に、(意味)③でもありません。(意味)③はもっと目的意識の強い人が見るものです。

「店舗案内図」では、行きたい特定の店がどこにあるかを探すために、「団地案内図」では行きたい住所の家がどこにあるかを探したりするために、人々はそれらの看板を見るのです。店に入る前にじっくりとメニューの品定めをしたいがゆえに、「メニューのご案内」看板を見るのです。

と、残るは、(意味)②の誘導機能がある看板です。

人の来店形態には、店に行きたいと思っていて、探しているときに、看板を見つけ、入店するという目的来店と、たまたま看板を見て、行きたくなって、その看板の指し示す場所に向かうという衝動来店の2通りがあります。前者は、「動機が先で看板は後」ですが、後者は「看板が先で動機」が後です。

衝動来店は、看板が見えて、それが何の看板であるかを識別して(食べるところなのか、物販なのか、遊ぶところなのか・・・)から、店に行こうとするのですから、「お店がどこにあるか」がわかることがとても重要になります。「ココ」なのか、「この先1km」なのか、「吉野家の角曲がる」なのかが分かることです。それも、一瞬にして分かることです。

もう分かりましたね。駅に看板を出しても、お店の位置が一瞬にわかるようなデザインであれば、お客を増やすことができます。「出て左、10秒」ならOKです。でも、「出て、右へ向かって、〇〇百貨店入り口前で左折30mで左折、さらに10前進で右・・・」などというのでは、ほとんどの人には分かりません。仮に、こうした複雑な道順を、地図を描いて説明してもほとんど認識も記憶もしてくれないでしょう。この看板を見て来てくれた人がいたとしても、その人は、元々、その店を知っていたからに過ぎません。

こうして、それなりの増客効果を得るには、店の場所をすぐに説明できるような地点に、誘導機能がある看板を出すことだと分かってくれたと思います。もちろん、そういう地点が、今までお話ししてきたTG(交通発生源)であればなお一層効果的です。

役割が不明な置き看板

メニューの説明機能を重視しているのか、存在告知機能なのか、よくわからない中途半端な置き看板

 

駅からの経路を描いた駅の構内看板

もし当時、筆者が作っていたとしたらこんな誘導看板だったでしょう。しかし、店に来たことのない人がこの看板を瞬時に見ただけで店まで来られるたでしょうか?きっと、駅看板作っても売上増にはつながらなかったでしょう。

 

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