通行量の調査を半ば強制する経営者・マネジメントは多い。

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通行量の調査を半ば強制する経営者・マネジメントは多い。

実査

2018/01/19 通行量の調査を半ば強制する経営者・マネジメントは多い。

通行量(交通量)調査を半ば強制する経営者・マネジメントは多い。

 

日本マクドナルドは日本上陸を果たした頃から、通行量調査は必須のことであった。

というのも、1号店の銀座店は大繁盛したにもかかわらず、続いて開店させた2号店の代々木店、3号店の大井町店はまったく振るわなかった。

その2店に共通する立地上の問題要因は、「通行量が(銀座店前に比較して)少ない」ことだ、社長が直感したからだろうと思っている。

 

その証拠に、平日の通行量の多い新橋店(既に閉店している方)や新宿西口の住友ビル店、野村ビル店、新宿NSビル店などを次々にオープンさせていったからである。しかし、住友ビルも野村ビルも振るわず散々であった。

 

それでも、社長は、「通行量調査、平日12時間、休日12時間」の測定にこだわった。

しかし、調査する方はたいへんである。12時間というと、それだけで残業4時間。アルバイトを雇って計測するようになったが、それでも現場に7:30に到着していなければならない。初めて通行量を測るというアルバイトに簡単でもトレーニングしなければならないからだ。

けっこう大変なのは、通行人の数を数えるためには、どこをどの方向に向かって歩いている人を計測するか、それを確定しなければならないことだ。

地図だけでは決めることが難しい。そういう時は、近ければ一度現場を下見しておく必要がある。街の中での測定には最低3人、たいていは6人くらい。多い時には20人くらいのアルバイトをかき集めなければならない。アルバイトのスケジュールは2時間計測して1時間休憩。これを順繰りに行う。これだけの人数を1週間以内に揃えるのはたいへんであった。とりわけ遠隔地での調査は厳しい。本部で採用して、車に乗せて連れていくか、交通費を渡して現地に行ってもらう。あるいは、現地で募集しておいて、現地で落ち合う。

 

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朝8時から夜8時までの12時間。これを、朝10時から夜6時までの8時間に変更する許可をもらうのもたいへんであった。

12時間測定した通行量と8時間だけの通行量のデータをたくさん用意して、その相関係数が0.97程度あることを証明してから、おそるおそる社長に説明に行った。そして、理屈はともかく「これで調査費用は33%減少します。現金に換算して 10年で5000万円です」と言った途端、すぐに了解が降りた。

1回6人のアルバイト料金は4万円程度である。年間の通行量調査は全国で300件以上ある。単純計算でも1200万円。これにアルバイト募集の費用やら交通費やらが加わると1500万円にすぐなってしまう。10年なら1.5億円である。その3分の1であるから5000万円。

店を1店作れてしまう金額である。

数日して、社長から電話があった。「通行量を調査してデータとして売っているところはないか?」

どうやら、あと3分の2の1億円も減らしたいらしかった。通行量がいかに高価なデータであるかを認識したようだ。

この質問は弊社にも年に数回はかかってくる。「通行量は、少なくとも通行人を測定する場合は、そのようなデータはご自身で測定するしかありません」と弊社では答える。

通行量を欲しがる経営者/企業は、マクドナルドばかりではない。有名な企業は、どこも測定したがるし、実際、測定させている。

さすがに、マクドナルドのように8時間現場に貼りつき測定している所はないようだが、通行量はそれだけ魅力があるようだ。

 
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