048-711-7195
107-0062 東京都港区南青山2-2-15-942
月~金 9:00~18:00
法則?売上予測モデルの精度は、作成(分析)者の能力を超えない。(2/2)
そして、これは決定的なのだが、「どんな要因が働いているか」さえ、直感的にも分からないというものがある。
「例外」があると言ったあれである。
問題が深刻なのは、この例外の中に、理由がまったくわからない(感知できない)要因もあれば、人間なればこそ理由が明示的に推論できなくても、感覚のなかでわかるというものがある。
たとえば、小田急線「成城学園駅」の周辺の住民層は、東京人なら誰でも知っている「高級住宅街」で、どの店も「良いもの」が良く売れる。「成城石井」という高級スーパー、酒店発祥の地である。成城学園という有名大学もある。
では、JR山手線の「目白駅」はどうだろう?線路を渡ると「学習院大学」という名門校がある。それは、成城学園駅周辺と同じかもしれない。
それから、川村女子短大もある。
しかし、住宅街はどうだ。商店街はどうだ。一度行ったことがある人なら覚えていようが、どちらも普通で、とりわけ家屋・敷地が大きい家があるわけでも、有名な商店があるわけでもない。むしろ、住宅街は下町のように入り組んでおり、商店街は少ししか続かない。
誰が、どう見ても、「成城学園駅」と「目白駅」はまったく異なることがわかる。
しかし、これを「同じ」だと気づいたマクドナルドの分析者がいた。しかし、彼は「同じ」であることを主張したが、その要因、理由を誰にでもわかるようには説明できなかった。私も今でも説明できない。「同じ」理由が見つからない。
しかし、こうした理由がまったく感知できない人間と、それを感知できる人間がいる。
これもまた事実なのだ。経験の差。熟練度の差。というべきであろうか。
数値化できるかできないか、そして、その差異を感知できるかできないか、この2つがあるから、この部分はどうしても売上予測モデルに反映できない。だから、「売上予測モデルの精度は、作成(分析)者の能力を超えない。」と私は主張している。
このことは、大事なことを示唆していることはおわかりであろうか?
立地の現場を毎日のように歩き、苦しみ、考え、分析し・・・そういう経験をしたことがない、マーケッターや、GISコンピューターの技術者、設計者、GIS学者、学生には、それ相応の精度の「売上予測モデル」しか作ることができない。
「売上予測モデル」と「高精度/売上予測モデル」との間には、天と地ほどの差異がある。
どちらに、投資すべきか、考えるべきだろう。
「例外/闇」の関連記事 ●商売と立地は関係ないから隠れ家的なお店がはやるのではないか。 ●立地が悪いところで繁盛してこそ、本物の商品だと思うが。 ●近隣に立地が悪いのに繁盛している店がある。なぜか。 ●売上予測モデルの盲点と闇に用心してほしい。 ●どんな売上予測モデルにも例外が発生する ●売上予測、継続は力なり。手法も増えるし、お客さんも増える。 ●売上予測を決めてしまう店舗開発と、その罠 ●法則?売上予測モデルの精度は、作成(分析)者の能力を超えない。(1/2) ●法則?売上予測モデルの精度は、作成(分析)者の能力を超えない。(2/2)
有限会社ソルブ
電話番号:048-711-7195 住所 〒338-0002 埼玉県さいたま市中央区下落合四丁目17番18号
23/06/12
22/05/20
21/12/30
21/08/04
21/08/03
21/08/01
21/07/31
21/07/10
21/07/09
21/07/08
TOP
そして、これは決定的なのだが、「どんな要因が働いているか」さえ、直感的にも分からないというものがある。
「例外」があると言ったあれである。
問題が深刻なのは、この例外の中に、理由がまったくわからない(感知できない)要因もあれば、人間なればこそ理由が明示的に推論できなくても、感覚のなかでわかるというものがある。
たとえば、小田急線「成城学園駅」の周辺の住民層は、東京人なら誰でも知っている「高級住宅街」で、どの店も「良いもの」が良く売れる。「成城石井」という高級スーパー、酒店発祥の地である。成城学園という有名大学もある。
では、JR山手線の「目白駅」はどうだろう?線路を渡ると「学習院大学」という名門校がある。それは、成城学園駅周辺と同じかもしれない。
それから、川村女子短大もある。
しかし、住宅街はどうだ。商店街はどうだ。一度行ったことがある人なら覚えていようが、どちらも普通で、とりわけ家屋・敷地が大きい家があるわけでも、有名な商店があるわけでもない。むしろ、住宅街は下町のように入り組んでおり、商店街は少ししか続かない。
誰が、どう見ても、「成城学園駅」と「目白駅」はまったく異なることがわかる。
しかし、これを「同じ」だと気づいたマクドナルドの分析者がいた。しかし、彼は「同じ」であることを主張したが、その要因、理由を誰にでもわかるようには説明できなかった。私も今でも説明できない。「同じ」理由が見つからない。
しかし、こうした理由がまったく感知できない人間と、それを感知できる人間がいる。
これもまた事実なのだ。経験の差。熟練度の差。というべきであろうか。
数値化できるかできないか、そして、その差異を感知できるかできないか、この2つがあるから、この部分はどうしても売上予測モデルに反映できない。だから、「売上予測モデルの精度は、作成(分析)者の能力を超えない。」と私は主張している。
このことは、大事なことを示唆していることはおわかりであろうか?
立地の現場を毎日のように歩き、苦しみ、考え、分析し・・・そういう経験をしたことがない、マーケッターや、GISコンピューターの技術者、設計者、GIS学者、学生には、それ相応の精度の「売上予測モデル」しか作ることができない。
「売上予測モデル」と「高精度/売上予測モデル」との間には、天と地ほどの差異がある。
どちらに、投資すべきか、考えるべきだろう。
「例外/闇」の関連記事
●商売と立地は関係ないから隠れ家的なお店がはやるのではないか。
●立地が悪いところで繁盛してこそ、本物の商品だと思うが。
●近隣に立地が悪いのに繁盛している店がある。なぜか。
●売上予測モデルの盲点と闇に用心してほしい。
●どんな売上予測モデルにも例外が発生する
●売上予測、継続は力なり。手法も増えるし、お客さんも増える。
●売上予測を決めてしまう店舗開発と、その罠
●法則?売上予測モデルの精度は、作成(分析)者の能力を超えない。(1/2)
●法則?売上予測モデルの精度は、作成(分析)者の能力を超えない。(2/2)
有限会社ソルブ
電話番号:048-711-7195
住所 〒338-0002
埼玉県さいたま市中央区下落合四丁目17番18号