売上予測計算の必要性はどこから生まれたか?

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売上予測計算の必要性はどこから生まれたか?

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2017/12/28 売上予測計算の必要性はどこから生まれたか?

売上予測計算の必要性はどこから生まれたか?

 

売上予測という言葉自体は、戦後の早い時期からあったのだろうと推測される。

しかし、売上予測の「精度」ということに関していえば、そのこだわりが必要になってきたのは1970年代後半か80年代前半頃だろう。

 

というのも、ふつうに「店」といえば、10坪~20坪サイズの規模であり、これが日本では、「店」と呼ばれてきた。

サイズに呼応して、その売上も月商で100万円から、繁盛店でも300万円という大きさであったろうに思う。

もちろん、中には、小さな売場面積の店で、信じられない売上を誇る店もあったであろうが、これは例外である。

 

ところが、このサイズでこの程度の売上であると、「産業化」ができない。

家賃と人件費(家族の生活費に近い)、そして原材料または仕入れ高を引くと、利益はほとんど出ない。

いやむしろなんとか誤魔化して利益を0以下にする(そういうことができる税理士が優秀な税理士であったのだろう)。

 

産業化するには、店の段階で、相当な利益が出る状態でなければならない。

少なくとも、売上の10%、ふつうで20%、多い方で30%の利益が出なければならない。

もちろん、この利益率は、月商100~300万円を前提としたものではない。

 

月商にすれば、少なくともその倍以上、500~700万円が獲得できなければならない。

それは、10~20坪の広さに対してであるから、

50坪~70坪という広さに対しては、さらにその倍以上、月商1000万円~1500万円という売上がコンスタントに取れなければ、多店舗化は難しい。

 

この産業化という路線が始まったのは、1970年代である。すかいらーく、マクドナルド、セブンイレブンといった本格的チェーン組織体が始まったころである。

しかし、この路線が始まるとともに、売上予測の精度が問題になるようになっていった。

たしかに、多数の店舗を出していれば、売上のバラツキが多少あったところで、それぞれの店に、機材や人員を再配置することで、安定化することはできただろう。

しかし、もし、繁盛店とそうでない店で、売上の差異が2倍も3倍もあるようになると、なかなかそういうわけにも行かず、売上の低い店は閉店せざるを得ない。

 

だから、三社は三社なりに、売上予測の精度をあげようと、このころから研究を始めていたと思う。

そして、マクドナルドだけが1990年代に、本格的な精度にまで高めることができた。

 

 
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