e-Statのやさしい使い方

売上予測 30年の実績

048-711-7195

107-0062 東京都港区南青山2-2-15-942

月~金 9:00~18:00

lv_r

e-Statのやさしい使い方

立地について,月刊コンビニ

2017/10/28 e-Statのやさしい使い方

「1週間でできる立地判定」【第12回】商圏データはこうやって集める  e-Statのやさしい使い方  

 

お店でいろいろな販売促進をしていく上で、言うまでもないことですが、一番重要なことは、売上と利益の向上です。

このために、チラシを配布するとして、効率を上げるためには「統計を駆使する」ことです。前回は、次の出店候補地を見つけ出すことができることを紹介しましたが、今回は、もっと店舗販促に関係する「統計」をやりましょう。

商圏データを集め、します。

例えば、①人口密集度が高い地域にチラシ配布した方が、配布効率は上がります。

また、②人口が増加しつつある地域に配布した方が、販促の効率が上がります。

そこで今回は、商圏内でこの2つの地域を見つけるには、どうしたら良いか、これに絞ってお話ししましょう。しかも、今回は、コストがかかりませんので、どうか一度、チャレンジしてください。

 

e-Stat(イースタット)

まず、パソコンのインターネットで「estat」と検索してみてください。

すると、検索されたリストの一番上に、「政府統計の総合窓口GL01010101」という項目が現れますから、これをクリックして下さい。

すると、図01のような画面が出ます。

%e5%9b%b31

タイトルは、「e-Stat 政府統計の総合窓口」で、説明書きには「数字で見る日本 e-Statは日本の統計が閲覧できる政府統計ポータルサイトです」とあります。

もちろん、利用料は無料ですし、会員登録もいりません。便利な時代になりました。あまり難しくない統計なら、ここですべて収集できます。

そして、これまでは、データの収集ができるだけでしたが、今や、それを地図に描いてしまう機能まで整備されています。

 

では、どうやって操作すれば良いか、誰にでもわかるように説明しましょう。

Step1. 地図で見る統計(統計GIS)

まず、この画面の中には、「統計データを探す」、「地図や図表で見る」、「調査項目を調べる」の3つの囲みが並んでいます(図1-2)。

%e5%9b%b31-2

そこで、「地図や図表で見る」の中を見てください。

4つの項目がありますが、上から3番目、「地図で見る統計(統計GIS)」をクリックして下さい。その画面(図2)が出ます。

%e5%9b%b32

≪お知らせ≫とその下にいくつもの項目がありますね。

ここで、今回は、一番上の≫地図に表す統計データ をクリックしてください。

 

Step2.データ項目を設定する。

出てきた画面(図3)内に、「Welcome!!」と書かれた小窓の画面(図3-2)が表示されているはずです 。

%e5%9b%b33%e5%9b%b33-2

ここで、調べたい統計データを設定します。

では、「カスタムセットを作成」をクリックして、その設定を行いましょう(図4)。

%e5%9b%b34

「調査名」は「地域メッシュ統計」を選んでください。「年」は「平成22年」、「集計単位」は、「国勢調査世界測地系500m」を選びます。そして、「確定」をクリックします。

すると、図5のように、「男女別人口総数及び世帯総数」というタブが表示されます。

%e5%9b%b35

そのタブの隣に「未選択」がありますので、今度はその「未選択」をクリックします。

「調査名」と「集計単位」は同じです。「年」だけ「平成17年」に変えてください。

これで、データ項目が設定できましたので、「マップに設定」をクリックしてください。

すると、日本地図が現れる(図6)とともに、左側に、今選んだ統計が、「統計セット」として表示されているはずです(図6-2)。

%e5%9b%b36%e5%9b%b36-2

 

Step3. 自店の位置を見つける。

次は、自店舗がどこにあるか見つけなければいけません。

地図を動かすには、マウスをクリックしてドラッグします。または、地図の上にある「指定移動」を使うと、自店舗の住所を入れるだけでその場所に行くことができます。

地図を拡大するには、図の左上にある縦長のバー内にある○(図7)を+の側にドラッグします。縮小はその反対方向に動かします。

%e5%9b%b37

住所が合っているにもかかわらず、地図を動かしたり、拡大・縮小をしている間に、地図が見えなくなってしまったら、左欄にある「透過率」を「透明」の側に動かしてみてください。地図が見えるようになるはずです。

画面の上方にある「境界選択」をクリックすると、小窓が現れます。そこで「施設住所」をクリックします。ここで、店舗の住所を都道府県、市区町村、そして「施設の住所」を選び、町名・丁目を記述してから「検索」します。

Step4. 集計範囲を決める

そして、集計範囲を決めましょう。ここでは、距離の入力で、「選択された住所地点から半径1000m圏内を選択する」にしておきます(図8)。

%e5%9b%b38 

Step5. 集計結果、メッシュ別データを見る

では、その画面の「追加選択」をクリックしてください。

ほんのしばらくすると、集計結果が表示されます(図9)。

%e5%9b%b39

ここでは、人口総数・男・女・世帯総数の4項目の集計結果が出ていますね。

では、その隣りの「境界一覧」をクリックしてください。こうすると、メッシュ別のデータが表示されます(図10)。

%e5%9b%b310

(この画面は右上の「-」ボタンをクリックすると、小さくすることができます。「境界選択」画面も同様です)

 

Step6. データを色分けして、地図上で分布を見る

地図の上方にある「統計表設定」をクリックしてください。

ほどなく、その画面が表示されます(図11)。

%e5%9b%b311

「グラフ設定」で統計項目を変更したり、分布の色や分類方法、その基準となる数値を変えることができます。「境界選択」は右上のxをクリックして消しておきましょう。

この画面の最下にある「適用」をクリックすると、その色分布が表示されます。

また、「ラベル設定」を選んで、ラベル項目の中の「人口総数」にチェックを入れてから、同様に、画面最下の「適用」をクリックすると、各メッシュ毎の人口を表示させることができます。

この色分布と人口を見れば、どこに住民が多いかが一目瞭然となります(図12)。

 %e5%9b%b312

また、統計表セットで、年次を変えることで、その人口の差異、即ち、増加率が多いか否かをチェックすることができます。

 

  • 500mメッシュ:正式名称は4次メッシュ。総務省が区画を決めたもので日本全国を網羅した長方形(縦横、おおむね500mあるためこのように呼ばれる)をさす。

 

TOP