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売上予測の手法 その2 キャッチ率法
キャッチ率法という売上予測の手法は、店前通行量(交通量)をもとにして売上予測をするという手法です。
よく街中で見かけることはありませんか? 椅子に座って交通量をカチカチと図っているアルバイトの若者。
(交通量調査というのは、アルバイトの中では、やや高めの時給です)。
そう言うアルバイトが、長時間計測している通行量ではなくて、企業がやる場合は、1日4回、15分づつ測定して合計を求め、これを12倍して、12時間の通行量とすることが多いようです。この方が、アルバイトを雇わないで済むため、店舗開発の社員がやっていることが多いです。
ちなみに、日本マクドナルドは、私が調査していた80年代まで、12時間や8時間分を、アルバイトを動員して正確に測定していました。けっこう大変でした。毎週のように調査があり、調査のたび、3人から8人程度のアルバイトの募集をして、売上予測の元となる通行量を測るのですから。
通行量を測ってから、どうするか、と言いますと、誰が言い出したか不明なのですが、「通行量に3%を掛ける」という「伝統」がありまして、これを1日の客数にするのです。
だから、例えば、通行量(12時間)が10,000人いるなら、これに3%を掛けると、300人になりますね。
それから後は、売上予測の手法 その1 と同じです。客単価をかけて、日数30をかけて1ヶ月の売上にします。
ファストフードの場合は、500円前後に設定できます。300×500×30=450万円。
こんな感じです。
売上予測の手法 その1 回転率法 では、「客席」がなければ売上予測ができませんでしたが、この売上予測の手法なら、客席がなくても、売上予測ができる点が、利点です。
ある意味、通行量は、立地によって違いますから、「立地を加味した売上予測の手法」とも言えます。
さて、問題は、キャッチ率です。3%で良いのですか?どうして3%なのですか?
これは、根拠があんまりないのです。
そこで、私、林原は、1980年代、東京都にあるマクドナルド100店舗について調べてみました。
そうしたら、下は6%くらいから、上は47%という値が出ました。
47%というと、店前を通行している人の約2人に1人は、お店に来てくれるというとんでもないキャッチ率です。
だから、少なくともマクドナルド店では、キャッチ率を使っているだけでは、売上予測ができないことがわかります。
でも、売上予測の基本中の基本手法ですから、覚えておいて損はありません。
23/06/12
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売上予測の手法 その2 キャッチ率法
キャッチ率法という売上予測の手法は、店前通行量(交通量)をもとにして売上予測をするという手法です。
よく街中で見かけることはありませんか? 椅子に座って交通量をカチカチと図っているアルバイトの若者。
(交通量調査というのは、アルバイトの中では、やや高めの時給です)。
そう言うアルバイトが、長時間計測している通行量ではなくて、企業がやる場合は、1日4回、15分づつ測定して合計を求め、これを12倍して、12時間の通行量とすることが多いようです。この方が、アルバイトを雇わないで済むため、店舗開発の社員がやっていることが多いです。
ちなみに、日本マクドナルドは、私が調査していた80年代まで、12時間や8時間分を、アルバイトを動員して正確に測定していました。けっこう大変でした。毎週のように調査があり、調査のたび、3人から8人程度のアルバイトの募集をして、売上予測の元となる通行量を測るのですから。
通行量を測ってから、どうするか、と言いますと、誰が言い出したか不明なのですが、「通行量に3%を掛ける」という「伝統」がありまして、これを1日の客数にするのです。
だから、例えば、通行量(12時間)が10,000人いるなら、これに3%を掛けると、300人になりますね。
それから後は、売上予測の手法 その1 と同じです。客単価をかけて、日数30をかけて1ヶ月の売上にします。
ファストフードの場合は、500円前後に設定できます。300×500×30=450万円。
こんな感じです。
売上予測の手法 その1 回転率法 では、「客席」がなければ売上予測ができませんでしたが、この売上予測の手法なら、客席がなくても、売上予測ができる点が、利点です。
ある意味、通行量は、立地によって違いますから、「立地を加味した売上予測の手法」とも言えます。
さて、問題は、キャッチ率です。3%で良いのですか?どうして3%なのですか?
これは、根拠があんまりないのです。
そこで、私、林原は、1980年代、東京都にあるマクドナルド100店舗について調べてみました。
そうしたら、下は6%くらいから、上は47%という値が出ました。
47%というと、店前を通行している人の約2人に1人は、お店に来てくれるというとんでもないキャッチ率です。
だから、少なくともマクドナルド店では、キャッチ率を使っているだけでは、売上予測ができないことがわかります。
でも、売上予測の基本中の基本手法ですから、覚えておいて損はありません。
●成長し続ける立地戦略とは、売上予測をすることです!
●なぜ売上予測が必要なのか(勘と経験でもいいのでは)
●立地が悪くても高い売上、立地が良くても低い売上ということはありますか?
●売上予測の手法 その1 回転率法
●売上予測の手法 その2 キャッチ率法
●「1週間でできる立地判定」【第8回】売れている店の隣はいくら売れるか 月刊コンビニ連載2013年8月号
●売上予測の手法 その3 市場シェア率法
●売上予測の手法 その4 比較法
●売上予測の計算はこうやって行う(1)
●売上予測計算はこうやって行う (2)
●売上予測の方法 勘と経験、そして度胸の問題
●売上予測モデルを運用するフォーマットを作るのは難しい。
●売上予測モデルで一番大事な変数は、目的変数である。
●売上予測計算の必要性はどこから生まれたか?