店舗の「改装工事」で売上げが改善される条件とは

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店舗の「改装工事」で売上げが改善される条件とは

立地について,店舗開発

2019/06/27 店舗の「改装工事」で売上げが改善される条件とは


前回は、お客様の目に「慣れ」が来る前に、店は新しい刺激を発する外装にしていきましょう。そうすると商売は中続きします、という話しをいたしました。

今回は、この続きです。
成功している外食チェーンは、どのくらいの頻度で、店の内外装を変えているでしょうか?
あのマクドナルドは、3年から5年に1回程度の頻度で行っています。このことが業界全体に波及していって、今では、多くの外食チェーン、物販チェーン、サービスチェーンも取り入れています。
もちろん、その際の手の入れ方は千差万別で、内・外装を再塗装するだけという場合もあれば、厨房などのバックヤードや屋根裏にまで問題点を見つけ出し修理・修復を同時に行うなど大きな資金を投入する場合もあります。
前者のように、コストをあまりかけず、その代わり、お客様がその違いを認識できるくらいの変化をさせる1、2日休業くらいの改装工事を“リフレッシュ”と言います。
そして、後者のように大掛かりな修繕や機器の入れ替えなどを伴う1週間以上の休業を伴って行う改装工事を“リモデル”と呼びます。

簡単に言えば、リフレッシュは、「手の込んだ大掃除」、リモデルは、「新装オープンに近い大変更」ということです。
また、リフレッシュは、客を引き止めるために行うディフェンス(守備)型活動で、リモデルは、新たな客まで取り込もうと行うオフェンス(攻撃)型活動と言えるでしょう。
ですから、リフレッシュならともかく、リモデルを行うなら、「お客が増えた、売上げが伸びた」という結果が得られなければなりません。
そのためには、1.外装の変更で、今までより「見栄えがよく、知覚しやすく、どんな商売であるかが分かりやすくなる」必要があります。

店内
2.客席などの売り場において、ゆったりした席やパソコンと接続できるLAN環境を整えたり、買い物が行いやすい動線になるようにしたりして、お客様の居心地を良くするという変化がなされなければなりません。
3.そして、従業員の働き易さの改善です。すべての流通業はすべからずサービス業です。そして、その担い手は、アルバイトを含む社員です。人間です。人間が働くに働きやすく、安全、快適である状態に少しでも近づけていくことは、どんなチェーン企業にとっても義務です。
以上の3つの条件が満たされたとき、売上げは劇的に変化、上昇することがあります。
ここで「あります」と書いたのは、「上昇しないことがよくある」からです。
実は、この点は重要なことです。
立地は、店の「売上げの上限」をほとんど決めてしまいます。
店の現在の売上げが、その上限に達していなければ、改装後、当然、「上昇」します。しかし、すでに、その上限に達しているか、あるいは、超えているような場合(ひじょうに店長や従業員の営業力が高い場合は、限界を超えることがあります)は、「上昇しない」、「上昇しようがない」のです。

売上げの上限を決めてしまう立地の要因。それが、「マーケット」です。

 

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