開いているお店を閉店させる店舗開発

多くの人は、物件を探す時に、
「空いているテナント」しか見ません。
良い立地の物件は、そうそう空くはずがないので、
そんなスタンスでは、なかなか繁盛店を出せないのは、
当たり前と言えば当たり前であるわけです。
とはいえ、こういうことを言うと、
「自分で出したいと思っても、空いてなかったら仕方ないじゃないか」
という答えが返ってきそうですが････
そういう言い訳をしているうちは、繁盛店開発は諦めた方がいいかもしれません。
厳しいことを言うようですが、ショップビジネス業界全体において、
出店がどんどん難しくなってきている昨今、
生半可な気持ちでは生き残ってはいけません。

それに、 その手法がただの理想論ではなく、非常に現実的な話だということは、
多くのチェーン企業が実践してきていることから、明らかであるとも思います。
ちなみに、チェーン企業だけではなく、
個人開業者にも、こういった方法を必ず薦めます。
「空いている物件情報を不動産屋からもらうばかりではなく、自分の方から、『この物件は空いてませんか』と、積極的に聞いてみてください」という感じにです。
そういうことをしていくと、
それほど低くない確率で、
「実はまだ情報がネットには出てないんだけれど････」
なんて言いながら、教えてくれる場合もあるのです。

「繁盛店をどんどん出店していく」店舗開発とは、
空いている物件にお店を出すばかりではなく、
すでに開いているお店を閉店させること、でもあります。
そういう考え方を持っている店舗開発部員が、
そのチェーン企業を支えているのです。