市場シェア率法1 市場とシェアを求める

売上予測 30年の実績

048-711-7195

107-0062 東京都港区南青山2-2-15-942

月~金 9:00~18:00

lv_r

市場シェア率法1 市場とシェアを求める

売上予測

2018/12/29 市場シェア率法1 市場とシェアを求める

売上予測をエクセルで極める その59 市場シェア率法

前々回は、回転率法、前回はキャッチ率法を紹介しました。そして、これらは、簡単に計算できて、説得力もありますが、実際は出店に際した「甘い思い込み」を作ってしまう側面を持っていると話しました。今回は、そうした「甘い思い込み」が作られにくい売上予測の方法についてお話しします。
市場シェア率法と一般に呼ばれている売上予測の方法です。
この仕組みも至って簡単で、要するに、①どれだけの市場(マーケット)規模があるか、と②その市場からどれだけシェアがとれるかを別々に計算して、最後にその二つを掛け合わせるというものです。
①どれだけ市場(マーケット)規模があるか
財団法人食の安全・安心財団 附属外食産業総合調査研究センター(以下、センター)によれば、平成23年の外食産業の市場規模は23兆475億円とのことです(図1)。

%e5%9b%b31

その内ファストフードやファミリーレストランなどを含む「飲食店」だけでは12兆6526億円だということです。これが日本全体の事実上の外食市場です。
これを、日本の総人口1億2776万人で割ると、「人口1人当たりの飲食店利用金額」がわかります。計算すると9万5700円です。この値は、架空の数字でもなければ作った数字でもありません。ここが大事なところです。今までの方法、回転率やキャッチ率はいずれも、統計的な確たる理由があったわけではありませんでした。でも、この第三の方法では、こうした確かな数字を使うことができます。
ということは、例えば、人口3万人の町があれば、この町は、9.57万×3万で、=28.7億円の市場規模が存在していると合理的に説明することができるわけです(もちろん、この場合、町からの流出と町への流入の人口がそれぞれゼロであるか、あるいは等しいことが前提です)。

 

TOP