売上予測に回転率法を使う人は多い

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売上予測に回転率法を使う人は多い

売上予測

2018/12/25 売上予測に回転率法を使う人は多い

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さて、この回転率法による売上予測について、次のような疑問が出て来ませんでしたか?
1)回転率はどうやって決めたのか。
2)客単価はどうやったって決めたのか。
3)テイクアウトの数(天丼の個数)はなぜ100と50なのか。
4)繁閑比はどうか。・・・
この売上予測の中で、確かな数字は、客席数だけです。大負けに負けて、2)の客単価なら既存店の平均値を計算すれば求められます。また、3)のテイクアウト数も、“努力目標”で、店頭に並べて売ったりすれば呼び込みするだけで達成可能かもしれません。

問題は、回転率と繁閑比です。
これらも、既存店のデータを調べて、平均して求めれば良い。そう思っている人はいませんか?
確かにそれでも良いかもしれません。とりわけ、予測物件とよく似たオフィス性向の高い既存店があれば、回転率や繁閑比も類似してくると思えるからです。
では、そうしたやり方をしてしまったら、前回で行った平均予測法と本質的には何も変わらなくなる、そう思いませんか?
大事なのは、この回転率や繁閑比を、立地や商圏に符合するように推定できることです。
なぜ昼食時間帯が5回転で、夕食時が3回転なのか。その根拠を明確にすることです。もし、これができなければ、予測したことにはならず、単なる当てずっぽうです。

 

しかし、この回転率法を使う人は、今でも多いのは事実です。けっこう大手の居酒屋チェーンさんでも使っています。しかも、よく当たる。

 

「ここなら、最低3回転はいくよ。うまくすると4回転くらいかな」というような発言を聞くことがあります。
100席あれば、3回転で300人。客単価が2000円で、1日60万円。1ヶ月で1800万円。
計算はきわめて簡単です。

 

この回転率法とよく似た予測法に「面積法」があります。これはもっと簡単です。1坪当たりの売上げ(月商)を決めておき、店の面積(坪数)を掛けるだけです。たいてい20万円あたりを1坪当たりの売上げにします。これで50坪の店を出すなら、20×50で1000万円(月商)ということになります。

回転率法は、初心者にとっては、ちょっと難しく、精度を上げるには熟練を要します。
さらに、客席のない商売(たとえば物販)では、予測できません。

 

予測には無理でも、実際に営業している店の売上を知るには有効です。
たとえば、候補物件の近くで営業している店があればその繁盛度合いを測定することができます。
「客席数が30あって、その8割が埋まっている。20分で入れ替わっているから昼食時間の人数は30×0.8×3=72人。回転率は2.4。1日ではこの2倍の5回転はいくだろう。客単価は千円と見て1日15万円。1か月で450万円。」
というような出し方ができるからです。

すぐ近くに立地する類似店や同業店などの売上が高ければ、自店舗の売上も高いことが予測できます。賑わいは賑わいを呼ぶものです。

ちなみに、繁盛度合いがわかる指標はほかにもあります。たとえば、一時期、ハンバーガー店やコンビニ店の外に積んである運搬用ケースなら、1ケースに付き●万円、ピザデリバリー店なら、専用バイク1台当り●●万円とすることで月商に換算できると言われたものです。こういう指標を見つけておくのも売上予測をする上でたいへん役立ちます。

 

回転率法による売上予測は、簡単で便利ですのでぜひ身に着けてください。

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