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東京のオフィス街で出店してはいけない業態
では逆に、同じ飲食店・カフェでも、こういうニーズを満たせない、出店してはいけない業態とはどんなものでしょうか?
先述の3つを逆張りにすると、分かりやすいでしょう。オフィス街でリスクが高いのは、「時間が掛かる(回転率が低い)」・「高価格」・「大人数を想定した店内」というような業態作りをしてしまうことです。
例えば・・・・
「凝った料理を提供するカフェ業態」などは、あまり適していないと言えるでしょう。
飲食店・カフェを開業する人たちの多くは、提供する料理の質にこだわります。当然、こだわることは良いことなのですが、 あまりこだわりすぎてしまうと、特にオフィス街みたいな場所では逆効果です。こだわって作るため、提供時間は長くなり、価格も上がっていくわけですから。
料理はおいしく、接客も申し分ないお店でも、そのエリアのニーズに合っていなければ、 あまり喜ばれないのです。
誤解を恐れず極端な言い方をすれば、オフィス街において、就業者はランチタイムに、「こだわりのおいしい料理」なんて、求めていません。
彼らは、限られた時間内にスピーディに食事をし、かつ、 できるだけ財布の中身を減らさないでいられれば、それでいいのです。
勿論、味が悪くてもいいというわけではありませんが、そこそこ、それなりにおいしければ十分なのです。
料理に強いこだわりを持つような業態は、オフィス街ではなく、 もっと大きな繁華街に出店すべきです。そうしたエリアであれば、人々は精神が開放的になっており、財布の紐も緩んでいるとともに、「おいしいものを食べたい」という欲求を持っているからです。
これまで、様々な商圏、 様々な業態を見てまいりましたが・・・・
商圏と業態の「ミスマッチ」が起きていると分かる場合、そのお店は、ほとんどの場合、長続きしませんでした。お店の、営業力の高さとは無関係です。どんなに良いお店でも、周辺にいる人たちのニーズを無視し、 自分たちがやりたいことをやってしまったお店は、繁盛することなどできません。
途中で気付いて方向転換、テコ入れができるならば良いですが、最後まで、そのミスマッチに気付かないまま、閉店するお店も後を絶ちません。
今回はそのことを、オフィス街を例にとって見てみました。あまり立地を見ることに慣れていない人は、「サラリーマンが沢山いるんだから、その分需要も大きいに違いない」と早とちりしてしまいがちです。
確かに、 とりわけランチタイムともなれば、食事をするニーズがあるのは間違いありません。周辺に2万人の就業者がいれば、2万人分の食事を賄う必要があります。
とはいえ、彼らは、「お店なら何でもいい」と思っているわけではありません。彼らには、時間の限りがあり、使えるお金の限りがあります。
いくらおいしい料理を提供してくれると言っても、時間が掛かるようでは昼休みは終わってしまいますし、そうそう高いお金を使うわけにもいきません。 こうしたニーズを細かく見極めることが、お店の繁盛には欠かせません。
その商圏にはどんなニーズがあるから、どんな業態を作らなければならないのか、逆に、どんな性質を持った業態だから、どんな商圏に出店していかなければならないのか、突き詰めることを、忘れないようにしてください。
なお、今回は分かりやすくこの事例を出しましたが、まだまだ、オフィス街には他のニーズも埋まっているでしょう。それを探し出すことで、 商売の可能性はもっと拡がります。また、オフィス街以外でも、それぞれの街に、 それぞれのニーズがあります。それを掘り起こすことが、その街で繁盛するための、大きな一手となります。
23/06/12
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では逆に、同じ飲食店・カフェでも、こういうニーズを満たせない、出店してはいけない業態とはどんなものでしょうか?
先述の3つを逆張りにすると、分かりやすいでしょう。オフィス街でリスクが高いのは、「時間が掛かる(回転率が低い)」・「高価格」・「大人数を想定した店内」というような業態作りをしてしまうことです。
例えば・・・・
「凝った料理を提供するカフェ業態」などは、あまり適していないと言えるでしょう。
飲食店・カフェを開業する人たちの多くは、提供する料理の質にこだわります。当然、こだわることは良いことなのですが、 あまりこだわりすぎてしまうと、特にオフィス街みたいな場所では逆効果です。こだわって作るため、提供時間は長くなり、価格も上がっていくわけですから。
料理はおいしく、接客も申し分ないお店でも、そのエリアのニーズに合っていなければ、 あまり喜ばれないのです。
誤解を恐れず極端な言い方をすれば、オフィス街において、就業者はランチタイムに、「こだわりのおいしい料理」なんて、求めていません。
彼らは、限られた時間内にスピーディに食事をし、かつ、 できるだけ財布の中身を減らさないでいられれば、それでいいのです。
勿論、味が悪くてもいいというわけではありませんが、そこそこ、それなりにおいしければ十分なのです。
料理に強いこだわりを持つような業態は、オフィス街ではなく、 もっと大きな繁華街に出店すべきです。そうしたエリアであれば、人々は精神が開放的になっており、財布の紐も緩んでいるとともに、「おいしいものを食べたい」という欲求を持っているからです。
これまで、様々な商圏、 様々な業態を見てまいりましたが・・・・
商圏と業態の「ミスマッチ」が起きていると分かる場合、そのお店は、ほとんどの場合、長続きしませんでした。お店の、営業力の高さとは無関係です。どんなに良いお店でも、周辺にいる人たちのニーズを無視し、 自分たちがやりたいことをやってしまったお店は、繁盛することなどできません。
途中で気付いて方向転換、テコ入れができるならば良いですが、最後まで、そのミスマッチに気付かないまま、閉店するお店も後を絶ちません。
今回はそのことを、オフィス街を例にとって見てみました。あまり立地を見ることに慣れていない人は、「サラリーマンが沢山いるんだから、その分需要も大きいに違いない」と早とちりしてしまいがちです。
確かに、 とりわけランチタイムともなれば、食事をするニーズがあるのは間違いありません。周辺に2万人の就業者がいれば、2万人分の食事を賄う必要があります。
とはいえ、彼らは、「お店なら何でもいい」と思っているわけではありません。彼らには、時間の限りがあり、使えるお金の限りがあります。
いくらおいしい料理を提供してくれると言っても、時間が掛かるようでは昼休みは終わってしまいますし、そうそう高いお金を使うわけにもいきません。
こうしたニーズを細かく見極めることが、お店の繁盛には欠かせません。
その商圏にはどんなニーズがあるから、どんな業態を作らなければならないのか、逆に、どんな性質を持った業態だから、どんな商圏に出店していかなければならないのか、突き詰めることを、忘れないようにしてください。
なお、今回は分かりやすくこの事例を出しましたが、まだまだ、オフィス街には他のニーズも埋まっているでしょう。それを探し出すことで、 商売の可能性はもっと拡がります。また、オフィス街以外でも、それぞれの街に、
それぞれのニーズがあります。それを掘り起こすことが、その街で繁盛するための、大きな一手となります。