行動ベクトルを見極めることで、立地の良否は決まる

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行動ベクトルを見極めることで、立地の良否は決まる

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2018/11/11 行動ベクトルを見極めることで、立地の良否は決まる

表 M社の事例
1店のときの売上げが100とした場合、2店目を出店した時の合計売上を示しています。

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市場拡大は、1.6~1.8と、本文の1.4よりかなり高めですが、これは、2店がやや離れているのと、後から出た店のほうが、店舗規模(客席数)が大きいためです(例、既存店の客席数0に対して、新店は100席等)。

 

 

行動ベクトルを見極めることで、立地の良否は決まる

 

「行動ベクトル」と言うとちょっと耳慣れない言葉なので、何か難しいことのように思えますが、そんなことはありませんからご安心ください。

 

ベクトルとは、矢印とか方向といった意味がありますが、要するに、「行動ベクトル」とは、「人々が向かっていく方向」というものです。

 

たとえば、駅があるとその周辺の人々の行動は、駅に向かっていることが多いですね。

 

大型小売店があれば、その店の方向に向かいますね。

 

つまり、前者のような場合、「人々の行動ベクトルは駅に向かっている」と表現し、後者の場合は、「大型小売店に向かっている」になります。

 

 

もし、駅や大型小売店と人々との間に、行動を妨げるものが何もなければ、その歩いた後は真っ直ぐな直線になるはずです。

 

これが行動ベクトルです。

 

しかし、現実には、道路があり、川や交差点や横断歩道等さまざまな障害物があるために、真っ直ぐ進むことはままなりません。

 

道に沿った動きにならざるを得ません。こういうとき、人々の歩いた後を、行動線(略して動線)と呼びます。

 

行動ベクトルは、障害がない場合の進行すべき理想的な方向を指しています。
ですから、ときどき人々は日常の行動線とは、違った道筋を使うことがあるのです。

 

結果的に同じ駅に出られれば良いのですから、ときどきは「別の道を行ってみよう」と冒険することがあります。

 

 

通勤や買い物は、つねに同じ道、同じ店の前しか通りません、そういう頑固な方はいますか?

 

まず、少ないですよね。むしろ、たまに違った道や交差点を通ったりしませんか。
そういう小さな冒険をすると、その道筋に、新しい発見をすることがありますね。こ洒落たお店や美しい風景、あるいは面白い置物を見つけたりします。
じぶん一人で動くばかりでなく、もらったチラシに書いてあった地図を思い出して、その通りを歩いてみたり、あるいは、同僚や先輩といっしょに、まったく初めての店に行ってみたり。

 

こうやって、わずかかもしれませんが、人々の多くは、自分の行動範囲を変えたりします。

 

 
しかし、どんな新しい場所であっても、それが自分のふだんの生活とかけ離れたところだったら、あまり簡単に日常行動を変えたりしませんね。ここがポイントです。
そうです。逆に言えば、日常の行動ベクトルに沿っているなら、容易にルートを変更できるのです。
今までは、近いからという理由だけでルートをとっていたが、別のルートだとコンビニの前を通ることができて便利だから、通勤ルートを変えた。そんなような経験は誰にでもありますね。
そうです。ですからこの原理を立地に当てはめるのです。

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