‘商店街で失敗する立地上の理由-2

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‘商店街で失敗する立地上の理由-2

立地について,飲食店経営

2018/08/23 ‘商店街で失敗する立地上の理由-2

これと似たような例として、商店街の駅よりの場所に、大きな百貨店が出店したS市のケースがあります(図3)。

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その当時は、「大きな百貨店ができれば、近隣の町からもお客が来てくれて、この商店街も潤うだろうから大賛成」だったようですが、いざ出店してしまうと全く反対の結果になってしまいました。

確かに、百貨店の出店によって、近隣から今までより多くのお客さんが来るようになったのですが、このお客さんが商店街のほうまで来てくれなかったのです。そればかりか、今まで、駅を利用してでもやって来てくれていたお客さんもこの百貨店に吸い込まれるようになってしまった。

つまり、百貨店が商売上の大きな壁になってしまったのです。

反対に、同じS市の隣りの駅では、反対に、GMSが駅から600mのところに出店してくれたおかげで、その間の商店街はひじょうに潤うようになりました(図3)。駅とGMSとの間に強い動線が形成されたからです。

 

さて、商店街の中の立地が良くない4番目の理由があります。

それは、暗くて危ないことです。

なぜ暗いのか。それはアーケードが設置されているからです。それもじゅうぶん採光してあり、また新品どうようにピカピカのアーケードならそのようなことはないのでしょうが、残念ながらどこも汚れたり、欠けたり壊れたりしています。こういった暗いアーケードはどうにかならないものかと筆者は思います。

もう一つ、危ないとはどういうことか。それは、自転車が走り回っていたり、そちらこちらに搬入自動車が止まっていたり、商品がうず高く積まれていたりしていることです。こういう商店街は、徒歩での買い物には向いていません。

 

以上、4つの理由は、全国のたいていの商店街に共通した立地上の問題点です。ですから、私は駅に近い商店街の入り口付近以外、商店街の中の立地を勧めるようなことはしません。むしろ、押し留める方が多い。

それほどに、商店街の中での出店はリスクが高いということです。

 

では、どうしても商店街の中に出さなければならないような事情があった場合はどうしましょう。このような場合は、商店街の中でも、最も賑わっているところはどこか、よく見極めてください。

もし、鉄道駅や大きな交差点、バスターミナルや大型小売店などのTGがあるようでしたら、なるべくこれらのTGの近くを選ぶことです。

 

しかし、「暗い商店街、危ない商店街」は絶対避けるべきでしょう。「明るく楽しい商店街」にしか人々は行きませんから。

 

 

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私は、立地と高精度/売上予測で「不振店」を根絶します。
有)ソルブ(StoreOpeningRiskBusters) 林原安徳
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