東京の交通量の多い立地は儲かる-1

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東京の交通量の多い立地は儲かる-1

立地について,実査,飲食店経営

2018/07/05 東京の交通量の多い立地は儲かる-1


東京の交通量の多い立地—

突然ですが、

お花見の名所はどこもたいへんな賑わいになります。

 

そうした催事には必ずある出店(でみせ)。もちろん、たくさんの人が集まり、歩いているから儲かると思って出店(しゅってん)しているわけですが、そうなると「交通量が多ければ売れる、繁盛する」と言えそうですね。

 

しかし、これは、そのままで決して鵜呑みにしてはいけません。それが、ここで筆者が一番言いたいことです。


東京の交通量の多い立地—東京の交通量の多い立地—

 

確かに、「交通量が多ければ売れる」は一面の真実を言っています。

人がだれも歩いていない路地裏に出店するより、表通りで人がたくさん歩いている通りに面して出店したほうが、よっぽど売上げが高くなるのは多くの場合、事実です。

ですから、もし売上げ不振で困っていて、表通りに賃料もほどほどの物件が見つかったとしたら、リロケートすることを考えても良いでしょう。交通量が多いぶん余計に人々との接触機会が増え、認知度も上がるからです。お店の受け入れ態勢さえ良ければ、より繁盛できるでしょう。

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[異なる街での通行量.jpg]

もともと調布のA店は繁盛店で、1000万円以上売っていました。直前の交通量は4400人。それに対して新しく物件が同一の鉄道路線に出ました。調布から3.8km離れた「仙川」の商店街です。交通量を測ってみると12000人あり、A店の3倍近くあるから大丈夫と判断しました(B店)。果たして、出店後、その売上は500万にも満たず不振店になってしまいました。これは実話です。

 

東京の交通量の多い立地—東京の交通量の多い立地—

 

では、どんなときに、この「交通量が・・・」がウソになるのでしょうか?

これは、違う地域同士を比べたときに起きるのです。

 

つまり、上の例では、同じ街で、同じような環境だから言えるのです。

これが、違う街で、新たな物件が出てきたというような場合は、ウソになります。

 

街が違う、駅が違う、環境が違うという場合は、交通量の単純比較はきわめて危険です。

とりわけ、オフィス街などのように、朝夕の交通量が著しく多いような街と比較してはいけません。

どういうことかというと、オフィス街の人達は、通勤、そして仕事、つまり「お金を稼ぎ」にその街に来ているわけであって、決して「お金を使う」ために来ているわけではありませんね。

歩いている人の心理状態が、「お金を使わない」ほうに傾いている。だから、こういう心理状態の人が何人歩いていようと、その交通量は、に等しいと言えます。


東京の交通量の多い立地—東京の交通量の多い立地—

 

さほど極端でないにせよ、地域が違うということは、競合店の数も影響力も違います。だから、1日に同じ1万人が歩いていたとしても、競合店が多いほうの地域は、自店舗への貢献は少ない。

また、そもそも、住んでいる人の感じ方も違うかもしれません。下町的な地域なら、「低価格であること」がお店を選ぶ一番の理由かもしれません。そうしたらあなたの店はそれに答えなければいけません。

あなたが今まで出してきた地域が、けっこう所得の高い層が住んでいるような街であるなら、そうした地域でなければうまくいかないかもしれません。

ある店では交通量100人に1人、入店してくれたとしても、同じことが新しい街で言えるとは限りません。いいえ、確実に違うはずです。今度は200人に1人、あるいは300人に1人しかお客さんになってくれない。そういうことが起こります。

 


東京の交通量の多い立地—東京の交通量の多い立地—

 

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私は、立地と高精度/売上予測で「不振店」を根絶します。
有)ソルブ(StoreOpeningRiskBusters) 林原安徳
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