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東京の交通量の多い立地は儲かる-1
—東京の交通量の多い立地—
突然ですが、
お花見の名所はどこもたいへんな賑わいになります。
そうした催事には必ずある出店(でみせ)。もちろん、たくさんの人が集まり、歩いているから儲かると思って出店(しゅってん)しているわけですが、そうなると「交通量が多ければ売れる、繁盛する」と言えそうですね。
しかし、これは、そのままで決して鵜呑みにしてはいけません。それが、ここで筆者が一番言いたいことです。
東京の交通量の多い立地——東京の交通量の多い立地—
確かに、「交通量が多ければ売れる」は一面の真実を言っています。
人がだれも歩いていない路地裏に出店するより、表通りで人がたくさん歩いている通りに面して出店したほうが、よっぽど売上げが高くなるのは多くの場合、事実です。
ですから、もし売上げ不振で困っていて、表通りに賃料もほどほどの物件が見つかったとしたら、リロケートすることを考えても良いでしょう。交通量が多いぶん余計に人々との接触機会が増え、認知度も上がるからです。お店の受け入れ態勢さえ良ければ、より繁盛できるでしょう。
[異なる街での通行量.jpg]
もともと調布のA店は繁盛店で、1000万円以上売っていました。直前の交通量は4400人。それに対して新しく物件が同一の鉄道路線に出ました。調布から3.8km離れた「仙川」の商店街です。交通量を測ってみると12000人あり、A店の3倍近くあるから大丈夫と判断しました(B店)。果たして、出店後、その売上は500万にも満たず不振店になってしまいました。これは実話です。
では、どんなときに、この「交通量が・・・」がウソになるのでしょうか?
これは、違う地域同士を比べたときに起きるのです。
つまり、上の例では、同じ街で、同じような環境だから言えるのです。
これが、違う街で、新たな物件が出てきたというような場合は、ウソになります。
街が違う、駅が違う、環境が違うという場合は、交通量の単純比較はきわめて危険です。
とりわけ、オフィス街などのように、朝夕の交通量が著しく多いような街と比較してはいけません。
どういうことかというと、オフィス街の人達は、通勤、そして仕事、つまり「お金を稼ぎ」にその街に来ているわけであって、決して「お金を使う」ために来ているわけではありませんね。
歩いている人の心理状態が、「お金を使わない」ほうに傾いている。だから、こういう心理状態の人が何人歩いていようと、その交通量は、”無”に等しいと言えます。
さほど極端でないにせよ、地域が違うということは、競合店の数も影響力も違います。だから、1日に同じ1万人が歩いていたとしても、競合店が多いほうの地域は、自店舗への貢献は少ない。
また、そもそも、住んでいる人の感じ方も違うかもしれません。下町的な地域なら、「低価格であること」がお店を選ぶ一番の理由かもしれません。そうしたらあなたの店はそれに答えなければいけません。
あなたが今まで出してきた地域が、けっこう所得の高い層が住んでいるような街であるなら、そうした地域でなければうまくいかないかもしれません。
ある店では交通量100人に1人、入店してくれたとしても、同じことが新しい街で言えるとは限りません。いいえ、確実に違うはずです。今度は200人に1人、あるいは300人に1人しかお客さんになってくれない。そういうことが起こります。
23/06/12
22/05/20
21/12/30
21/08/04
21/08/03
21/08/01
21/07/31
21/07/10
21/07/09
21/07/08
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—東京の交通量の多い立地—
突然ですが、
お花見の名所はどこもたいへんな賑わいになります。
そうした催事には必ずある出店(でみせ)。もちろん、たくさんの人が集まり、歩いているから儲かると思って出店(しゅってん)しているわけですが、そうなると「交通量が多ければ売れる、繁盛する」と言えそうですね。
しかし、これは、そのままで決して鵜呑みにしてはいけません。それが、ここで筆者が一番言いたいことです。
東京の交通量の多い立地——東京の交通量の多い立地—
確かに、「交通量が多ければ売れる」は一面の真実を言っています。
人がだれも歩いていない路地裏に出店するより、表通りで人がたくさん歩いている通りに面して出店したほうが、よっぽど売上げが高くなるのは多くの場合、事実です。
ですから、もし売上げ不振で困っていて、表通りに賃料もほどほどの物件が見つかったとしたら、リロケートすることを考えても良いでしょう。交通量が多いぶん余計に人々との接触機会が増え、認知度も上がるからです。お店の受け入れ態勢さえ良ければ、より繁盛できるでしょう。
[異なる街での通行量.jpg]
もともと調布のA店は繁盛店で、1000万円以上売っていました。直前の交通量は4400人。それに対して新しく物件が同一の鉄道路線に出ました。調布から3.8km離れた「仙川」の商店街です。交通量を測ってみると12000人あり、A店の3倍近くあるから大丈夫と判断しました(B店)。果たして、出店後、その売上は500万にも満たず不振店になってしまいました。これは実話です。
東京の交通量の多い立地——東京の交通量の多い立地—
では、どんなときに、この「交通量が・・・」がウソになるのでしょうか?
これは、違う地域同士を比べたときに起きるのです。
つまり、上の例では、同じ街で、同じような環境だから言えるのです。
これが、違う街で、新たな物件が出てきたというような場合は、ウソになります。
街が違う、駅が違う、環境が違うという場合は、交通量の単純比較はきわめて危険です。
とりわけ、オフィス街などのように、朝夕の交通量が著しく多いような街と比較してはいけません。
どういうことかというと、オフィス街の人達は、通勤、そして仕事、つまり「お金を稼ぎ」にその街に来ているわけであって、決して「お金を使う」ために来ているわけではありませんね。
歩いている人の心理状態が、「お金を使わない」ほうに傾いている。だから、こういう心理状態の人が何人歩いていようと、その交通量は、”無”に等しいと言えます。
東京の交通量の多い立地——東京の交通量の多い立地—
さほど極端でないにせよ、地域が違うということは、競合店の数も影響力も違います。だから、1日に同じ1万人が歩いていたとしても、競合店が多いほうの地域は、自店舗への貢献は少ない。
また、そもそも、住んでいる人の感じ方も違うかもしれません。下町的な地域なら、「低価格であること」がお店を選ぶ一番の理由かもしれません。そうしたらあなたの店はそれに答えなければいけません。
あなたが今まで出してきた地域が、けっこう所得の高い層が住んでいるような街であるなら、そうした地域でなければうまくいかないかもしれません。
ある店では交通量100人に1人、入店してくれたとしても、同じことが新しい街で言えるとは限りません。いいえ、確実に違うはずです。今度は200人に1人、あるいは300人に1人しかお客さんになってくれない。そういうことが起こります。
東京の交通量の多い立地——東京の交通量の多い立地—
私は、立地と高精度/売上予測で「不振店」を根絶します。
有)ソルブ(StoreOpeningRiskBusters) 林原安徳
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