物件の間口による心理的制約-1

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物件の間口による心理的制約-1

店舗営業,看板,飲食店経営

2018/05/31 物件の間口による心理的制約-1

立地を見るというのは、必ずしも、商圏を分析したり、TGとの位置関係や動線の有無などの地理的な状況を把握することばかりではありません。

物件(店)そのものも、大事な立地要因です。

中でも、その物件(店)への入り易さ(到達容易性)は特に重要です。要するに、お客さんにとって入りづらい店は、「立地が悪い」のです。

逆に、入り易ければ物件の「立地が良い」のです。

ただし、この入り易さ(心理的な制約)については、物理的なことに起因すしていることに限ります。

その代表的な例が、間口です。

間口と一口に言っても、いろいろな間口があります。

お客さんが出入りする「出入間口」、店の大きな看板が掲げられている範囲は「看板間口」、そして、物件(店)が外に対して見えている最大幅である「建物間口」です。一般的には、この順番に間口は大きくなっていきます。

 

車ドライバーを対象とした物件の場合、これにさらに「敷地間口」が加わります。

 

多くのお客さんを相手に商売するような場合は、中でも「出入間口」がもっとも重要です。

 

特に、ファストフードは洋の東西を問わず、この間口が3mを切るとほとんど死活問題です。

これほど間口が狭いと店が見えづらくなるばかりか、急いでいる人にとっては、ピーク時間帯(特にランチタイム)に事実上出入りできなくなるからです。ファストフードがファストフードの役に立たなければお客さんは来店しなくなります。

 

一時期、東京にあるM社の下北沢駅直前の店の物件間口はひじょうに狭く、レジも3台、上下に重ねながら置くのがやっとで、売上も悲惨なものでした。その後、隣のビルまでつなげた大工事を行い間口が広くなったので繁盛店に転換したことは言うまでもありません(写真0)。

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居酒屋のように、客単価がもっと高い業種では、間口はあまり関係なさそうに思えますが、やはり、間口が狭いと集客力は落ちてしまいます。

 

出入間口は、店が2階以上や地下にある場合、特に限られてしまいます。それでも、ビルの外に専用階段があるなら良いほうで、その階段の回りに、照明が埋め込まれた特別な外装を施すことによってだいぶ制約が軽減されます。

しかし、一度ビルの中に入ってから階段やエレベータを使うとなると、心理的制約は大きなものになります。階層は上になればなるほど制約は大きくなり、売上の違いに指数化してみると、図1のようになります。

出入間口の狭さを逆手にとって、この間口を覆うほどに大きな内照式看板を設置したり(写真1)、門のようなものを作って(写真2)、知覚突出性を高めてる工夫をしている店もあります。

%e5%86%99%e7%9c%9f1写真1

 

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