本格的に売上予測をする方法-2

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本格的に売上予測をする方法-2

売上予測調査部,飲食店経営

2018/05/14 本格的に売上予測をする方法-2

売上予測をする人の3つの資格

こういった仲裁的役割、ジャッジするような役割を担うからには、売上予測をする人は誰でもなれるというものではありません。通常の社員に要求されるモラルの高さや人間性は言うに及ばず、次のように3つの重要な資格が必要です。

 

  • 第1の資格
  • 店長以上の経験があること

 

立地と業種業態は密接な関係があります。Aという業種業態にとって好立地であっても、それに良く似たA‘という業種業態には向いていないということもあります。また、立地上問題がないにも関わらず売上が改善せず不振店になってしまっている、反対に、難しい立地であるにも拘わらず高い売上と利益を確保している、こうした現象もよく起きることです。

これを見極めることができる人は、実際にお店の営業を熟知した人です。

 

第2の資格

年齢40歳以下で考え方に柔軟性があること

 

立地を考え、売上予測ができるように、数字とパソコンを操るには柔軟な発想ができるひとでなければなりません。常識的考え方ばかりや過去の経験にばかり縛られて新しい発想が生まれてこなければなかなか分析ができるようにはならないでしょう。

 

第3の資格

  • 社長・経営幹部を前にしても臆せず冷静に説明ができること(度胸があること)

せっかく分析し、立地と売上予測について答えが出せたとしても、それだけで終わりではありません。社長、経営幹部、そして店舗開発部や営業部などの関連部署の先輩方に納得してもらわなければなりません。

「こういう結果が出ました」だけでは決して納得しませんからきちんとその理由、背景

を説明し、心から納得してもらわなければなりません。説明しないで、売上予測の数値が独り歩きしてしまうと、その予測売上になった条件(例えば、TGからの視界性が2以上であること、間口が10m以上確保できること等)が無視されることになり、思わぬ失敗を招きます。物件の長所、短所に関する情報を全員が共有している必要があります。

 

これら3つの条件を兼ね備えた人材はなかなかそういるものではありません。では、どうするか、若い社員と年配の上司で分担するようにタッグを組んでもらうことです。とりわけ②に関しては、その若い社員にやってもらう。経験が不可欠の①や②は年配の社員の仕事です。

 

個人が行う場合

さて、以上はチェーン企業の中の話でしたが、個人が自分の店舗開業のために、売上予測を本格的に行うという場合はどうしたら良いでしょう。

資格は、起業を目指している時点で、すべてクリアーしています。あとは、実際に、売上予測をするための分析を行うかどうかだけです。もし、パソコンを扱えない、お店の営業もしたくないというのでしたら、起業それ自体が危ういので、おやめになることをお勧めします。

集めるべきデータにやや異なる点がありますが、この点は次回以降に説明しましょう。

 

以上で、本格的な売上予測をするにはどうしたら良いか、その前提条件がおわかりいただけたと思います。

最後に。これは、知力勝負だけの事務ワークでは決してありません。野外、街中等をたくさん歩き、車で走り実際の立地を思考しながらたくさん見なければ始まりません。時に朝も昼も夜も深夜も、時に平日も日祭日も、時間を費やして調査する必要もあります。

決して楽な仕事ではないことを肝に銘じておいてください。

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