本格的に売上予測をする方法 飲食店経営2013年JAN (前半)

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本格的に売上予測をする方法 飲食店経営2013年JAN (前半)

売上予測調査部,飲食店経営

2018/05/14 本格的に売上予測をする方法 飲食店経営2013年JAN (前半)

これまで、平均予測法から始まって、もっと確かな売上予測の方法として、回転率法、キャッチ率法、市場シェア率法、範囲限定法、そして、比較法までさまざまな方法を説明してきました。
そして、それぞれに長所と短所があることも説明してきました。
これらの長所に共通していることは、簡潔、簡単な方法であることです。しかし、共通した短所もあり、それは、精度が高くなりにくいという点です。もちろん、経験を踏んでいくうちに精度を上げられる人もいるでしょう。ですが、経験のない人、少ない人には難しいことです。
そこで、今回から3回にわたって、そうした経験の少ない人でも比較的容易に精度の高い予測ができる“本格的な方法”=“重回帰分析による売上予測モデルの作成”についてお話ししていきましょう。
今回は、この方法の中身についてお話しする前段階として、これを行うにあたっての注意点、心構えなどについて述べておきます。

というのも、この方法は、あまりにも強力かつ説得力の高い方法であるために、間違った姿勢、間違った順番で行うと、全くの徒労に終わるか、多大な損失を抱えることになりかねないからです。効果が出る薬ほど、その副作用も大きいというのとよく似ています。
また、重回帰分析は売上予測の方法としては、禁断の果実、劇薬と言えるかもしれません。
経験豊富な人の指導の下、一つ一つ慎重に行っていく必要があるということです。その特性、副作用について熟知していなければ、思わぬ火傷を負うことになりかねません

単に、統計解析の手法として「数学的」に知っている人が作るというのもいけません。「数学的」に答えを出すということと、実用性のある確かな売上予測の手段を作り上げることは違うからです。
統計用語や統計の仕組みを知っているだけでは、売上予測はできません。売上に関係する立地の要因について様々な経験や深い考えを持っていて初めて豊富で正確なデータを得ることができるようになります。
もちろん、その反対に、立地については人一倍よくわかっているが、数学やパソコンは苦手という人にもこの分析には不向きです。
要するに、立地についてよく考え、経験した上でパソコンを使いこなせることが大事なのです。

 

チェーン企業内での役割
売上予測をする人は、原則として、店舗開発をする人であってはなりません。できれば、社長直轄、あるいは社長・経営者の特命を受けた「売上予測をする人(部署)」であることが望ましいのです。
それは、なぜかと言うと、店舗開発にはたいてい異なる二つのミッション(社命)が与えられているからです(図2)。

%e5%9b%b32図2

 

1つは、「数多くの店を出すこと」、もう1つは、「売れる店・利益の出る店にすること」です。
ですから、仮に、店舗開発をする担当者が、店舗の数に重きを置いた場合、それは、賃料を含めどんな条件であっても契約することを優先するようになるでしょう。その結果、立地や売上予測は後回しにされ、結果的に不振店を多く出すことになります。
それとは反対に、売上や利益に重きをおくようになると、売れなかったり、利益が出なかったりした場合を恐れるあまり、出店することに臆病になります。 その結果、チェーン企業としてなかなか出店が進まないという事態が起こります。
売上予測をする人は、店舗開発の担当者に代わって、冷静に売上と利益を予測する人です。
ですから、この人がいて、売上と利益の予測をしてくれるならば、店舗開発の担当者は安心して本来の業務に専念することができるようになります。
また、店舗が開いてからその運営を任される部門の人達がいます。営業部とか運営部と言われる人達です。この人達にとっては、毎月の売上予算を達成していくことが課せられたミッションです。もし、過大な売上予算を作られてしまうとその達成は難しくなります。勢い本当に売れそうな物件以外は開店して欲しくないという思いがあり、中には、店舗開発の担当者が見つけてくる候補物件に対してことごとく異論を唱えるため開発が円滑に進まない。そういう事態も未然に防ぐことが、売上予測をする人がいることで防げます。
要するに、売上予測をする人は、店舗開発における中立公正な部署になるわけです。

売上予測をする人の3つの資格(後半に続く)
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