昼間人口より大事な”購買人口” 商圏分析の実務(6) それぞれの定義

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昼間人口より大事な”購買人口” 商圏分析の実務(6) それぞれの定義

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2018/02/26 昼間人口より大事な”購買人口” 商圏分析の実務(6) それぞれの定義

昼間人口の定義は、その地域の人口を基準にして、昼間、外へ「通勤や通学など」で出ていく人々(流出人口)を引き、反対にその地域に「通勤や通学」で入ってくる人々(流入人口)を加えた結果の数字のことを言う。

では、実際には、どのように計算しているのか?

基本、地域は、市区町村別にする。すなわち、その市区町村に住む人の中で、市区町村外(県内・県外)の会社や学校へ行っているという人、および(幼稚園・保育所・その他、小中学校在学生)が流出人口になる。

反対に、事業所統計で調べたその地域の事業所の従業者数、および、各市区町村にある学校(幼稚園等を含む)の学生・生徒・幼児の合計が、その市区町村への流入人口である。

したがって、昼間人口=人口-流出人口+流入人口 で答えは出る。ただし、「市区町村別で」という限定条件がつく。

 

メッシュ別のデータは、この定義では作れないので、次のような簡易な方法をとっている。

 

昼間人口=非労働力人口+完全失業者数+農林水産業就業者数+第2次産業従業者数+第3次産業従業者数+生徒数+学生数

 

よく意味を考えると、昼間人口は、「働いている」・「勉強している」人々と、「働かないで家に残っている」人々である。

「遊んでいる」・「買い物している」人は含まれない。

これは、重要な事実であるが、前者より後者のほうが、購買意欲は高い。にもかかわらず、前者ばかり計測しても、立地や商圏分析には役立たない。

 

そこで、弊社のSORBICS立地理論では「購買人口」なるものを次のように定義した。

 

購買人口=その地域の小売業年間販売額の合計 ÷ 全国1人当り小売業年間販売額平均値(2014年時点で96.1万円)

この人口は、その地域内で購買流出と購買流入の均衡がとれていれば、通常の人口と等しくなる。

しかし、購買人口>人口 ならば、その地域には「小売業での購買する人」の購買流入が大きい。これは、商売に都合が良い商圏である。

反対に、購買人口<人口 ならば、購買は他の地域で済ませており、購買流出が大きいことを意味している。商売には向かないかもしれない商圏かもしれない。

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購買人口の英訳:”purchasing population”と致します。
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