VLOOKUP関数によく似た便利なエクセルの関数、INDEXに注意せよ。売上予測の基礎の基礎(9) 048-711-7195 107-0062 東京都港区南青山2-2-15-942 月~金 9:00~18:00
VLOOKUP関数は、HLOOKUP関数とともに、エクセルの表形式データベースから、必要なデータを取り出す関数で、
売上予測モデルを作る時にはきわめて役立つ関数だ。だから、売上予測モデルを作ろうとするなら、VLOOKUP関数を覚えることは不可欠と言える。
このVLOOKUP関数と同じように使えるエクセルの関数に、INDEX関数というのがある。
INDEX関数の構文は、こうなる。
=INDEX(A、B、C) 意味は、「範囲Aの中にある上からB番目の行で、左からC番目のデータを表示せよ。」あるいは、
こういう感じで覚える方が良いかも知れない。「範囲Aで、B行、C列にあるデータを表示せよ」。つまり、照合する順番は、行・列 の順だ。「行列」と覚えると良い。
このエクセルの関数、INDEX関数を用いると面白いことができる。それは、表形式データベースの行と列の入れ替えだ。
要するに、表のM行、N列にあるデータを、全部N行、M列に入れ替えることができる。
下表を見てほしい。
セルI4には、「=+INDEX($A$3:$D$14,I$2,$F4)」という式が入っている。
$A$3:$D$14 が、表の範囲、すなわち、左にある表だ。これは、固定番地にすべくすべてに$が入っている。
(これは、VLOOKUP関数でも同じで、データベースとして使う範囲は、必ず、固定番地を表す$をすべてに入れれ置かなければいけない)
I$2 は、右の表の上に書かれた数字である。必ず1から始めた続き番号でなければならない。この番号を参照することで、データ表の「行番号」を決める。
$F4 は、右の表の左に書かれた数字である。これも、1からの続き番号でなければならない。この番号を参照することで、データ表の「列番号」を決める。
こうして、この左側の表は、右側の元のデータ表のI$2行、$F4列番目を表示することになる。この例では、3行2列目である。それは「商圏分析」である。
また、INDEX関数は、範囲Aを1行、または1列だけにすることによって、簡単に○番目のデータを表示するという使い方もできる。
すなわち、INDEX(行Aの範囲、B)は、行Aの範囲のB番目(B列目)を表示するし、
INDEX(列Aの範囲、B)は、列A範囲のB番目(B行目)を表す。
ひじょうに簡単にデータ表からデータを取り出すことができ、VLOOKUP関数とは違って、キーワードを入れる必要もない。便利なことこの上ない。
しかし、INDEX関数には、弱点が1つある。
それは、元のデータ表を作り替えてはいけないということだ。つまり、列を挿入・削除したり、行を挿入・削除してはならない。
もちろん、そういうことをすると、順番が変わってしまうからだ。
この欠点をよく認識したうえで、このエクセルの関数、INDEX関数を使う必要がある。
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