あなたの店の経営力診断テスト　コンビニ1011

あなたの店の経営力診断テスト　立地編

• 1.お客様が徒歩や自転車を使って３分で来店する範囲（以下「徒歩３分圏」と呼びます）を、地図上に描くことができます。
• 2.徒歩３分圏が、ビジネス街・住宅地・駅前・その他（　　　）のどのような性格であるかを把握しています。
• 3.徒歩３分圏内のどこの団地や事業所にアプローチ（ドアノックなど）すれば効果的な売上げアップにつながるかを知っており、実際に行っています。
• 4.徒歩３分圏内のどこにどんなライバル店があり、どんな営業状態であるかを常に把握するようにしています。
• 5.お客様が、バイクや自動車を使って３分で来店する範囲（以下「車３分圏」と呼びます）を、地図上に描くことができます。
• 6.車３分圏内のどこの団地や事業所にアプローチ（ドアノックなど）すれば効果的な売上げアップにつながるかを知っており、実際に行っています。
• 7.車３分圏内のどこにライバル店があり、どんな営業状態であるかを常に把握するようにしています。
• 8.どのライバル店に対しても品揃えや鮮度で勝てるように、発注スキルを日々高めています。
• 9.どのライバル店に対しても清潔さ、接客スピードと笑顔の水準で勝てるように従業員を日々トレーニングしています。
• 10.徒歩３分圏や車３分圏にある学校や企業の大きな行事を常に把握するよう努めています。
• 11.徒歩３分圏や車３分圏の人口や世帯数、年齢別人口、増加率、単身者数や裕福度などを把握しています。
• 12.徒歩３分圏や車３分圏の事業所数や昼間人口、駅乗降数、増加率などを把握しています。
• 13.自店の客数増に大きい影響があるTG（鉄道駅･大型店･その他）がどれであるかを知っています。
• 14.TGを意識した案内看板をどこに設置すべきか具体的に本部に提案しています。
• 15.店に向かって歩いてくる人々に２０ｍ以上遠くから見えるようにするにはどこに看板を設置したら良いか具体的な提案を持っています。
• 16.店に向かってくる自動車に１００ｍ以上遠くから見えるようにするにはどこに看板を設置したら良いか具体的な提案を持っています。
• 17.午前・昼・午後・夕・夜間・深夜・早朝の客層の違いについて把握しています。
• 18.店前を通る人々が店内に入りやすいように、入り口付近は広く、いつも整理整頓がなされているようにしています。
• 19.路面との段差や階段、勾配などでお客様が滑らないようにマットを引くなどの対策を講じてあります。
• 20.路上駐車や駐車場不足に陥らないように、付近で予備の駐車場を見つけるなどの具体策を考えています。

解説

立地上の経営力が試されるのは、主に商圏とTGの把握する努力、そして視界性や到達容易性のアップにおいてである。

とりわけ、商圏の把握は、お客様との友好な関係なくしてはできない。さりげなく「どちらにお住まいですか」と聞くことができる親しい相手は何人いるだろうか？１００人いたら合格だ。

商圏は、徒歩や自転車を使って３分で来店する範囲を「徒歩３分圏」、バイクや自動車を使って３分で来店する範囲を「車３分圏」として分けて考える。

また、商圏の範囲が分かっても、どこに団地や事業所があるか、学校や企業の大きな行事がいつどこで開催されるかを常に把握していなければ失格である。

コンビニにとって、上得意となる客層は、単身世帯や共稼ぎ世帯、学生であるが、こういう人達がどの時間帯により多く来店するか、また、反対にどの時間帯にどんな客層が来店しているかを把握していなければならない。時間帯と客層によって売れ筋商品は全く異なるからだ。

TG（Traffic　Generator）とは立地用語で「交通発生源」のことで、主に大型小売店や鉄道駅、大学や公園などの出入口を指す。こういう場所や施設は、単に人々が多く、溜まるばかりでなく、とりわけ購買意欲が高い心理状態にある。したがって、こうした場所に近いことが優良立地の条件である。だから、案内看板をどこに設置したら最も効果的であるかを本部に提案できる場所でもある。

店は見えなければ存在しないことと同じ。また、入りにくかったら入ってこない。したがって、店前に大量の放置自転車やのぼり旗のような障害物があるならすぐにきれいに整理して、店の視界性や到達容易性をアップさせ、お客が来店しやすくしなければならない。