コンビニ立地の知識力チェック 1209

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コンビニ立地の知識力チェック 1209

立地について,月刊コンビニ

2017/10/28 コンビニ立地の知識力チェック 1209

コンビニ立地についての知識力チェック

 

コンビニの商圏と立地、店舗開発

Q1 難易度A

最近は変形した物件に出店することも珍しくなくなってきました。その場合、もっとも注意すべきことは何でしょう?

a) 何と言っても店前通行量の多さだ。

b) 間口を広くとれること。これに尽きる。

c) どの方向からも気づくように看板が確保できること。

 

Q2 難易度B

家賃はひじょうに高いものから、安いものまでありますが、この際、家賃の高・安について述べた文章で正しいのはどれでしょうか?

a) 家賃が高いほど立地は良く、また立地が良いほど家賃は高い。

b) 家賃はその物件の人気度合を示しているに過ぎない。

c) 立地が良いかどうかを判断してから家賃交渉すべきだ。

 

Q3 難易度C

店舗前通行量は多い方が望ましいと一般的に言われていますが、この通行量について注意すべきことはどんなことでしょうか?

a) 24時間通行量が多いことが最も重要だ。

b) 朝・夕の通勤・通学時の通行量が多いほど有利だ。

c) 通行量は立地の良否判断の目安にする程度で良い。

 

 

Q4 難易度A

一般的に道路の交差する角地に立地すると良いと言われていますが、最もふさわしい理由は次のうちどれでしょうか?

a) 交差点でない立地より多くの方向から入り易くなるから。

b) メーン道路からの視界性が良くなるから。

c) 道路の角にあると、路地からの来店客も期待できるから。

 

Q5 難易度B

同じコンビニ店舗が周辺に全くないということはほとんど無い時代です。競合について正しい見方はどれでしょうか?

a) 隣同士で出店していても互いの影響が軽減されることがある。

b) 100m以上離れると影響を無視できる。

c) 1km以上離れていても徒歩客に影響が出るものだ。

 

 

Q6 難易度B

商圏は広いほど多くの顧客を確保できますが、この商圏の広がりについて判定する上で正しい考え方は次のどれでしょうか?

a)駐車場さえ確保すれば商圏は自ずと広がるものだ。

b) 河川や鉄道など商圏の分断要因がないかが重要だ。

c) 商品揃えや品質さえ良ければ商圏は拡がる。

 

 

 

解説文

敗れ去っていくコンビニ店の共通点の多くは立地上の難点があることです。例えば、通行量が多いことだけを頼みにしていたような店です。通行量は近くを通る人々が多いことの目安にしかなりません。サラリーマンやOLのように多忙で急いでいる人がどんなに多く歩いていても当てにはできません。 むしろ、通行量は多くなくても、遠くからその店がはっきり知覚できること(=視界性が良い)、そうなるように看板が有効に配置されていることがより重要です(関連Q1Q3)。

また、駅前や商店街の中など、人気のある物件はどれも家賃が高めに設定されています。このことから家賃が高いことが立地の良さを表していると誤解する人もいるようです。

むしろ、近くに20階建て以上の高層マンションのようなPC(ポテンシャルクラスター:需要集合体)があるとか、へんぴな道路だが団地から駅へ向かう近道であるとか、そうした思わぬところに物件が出ることがあります(イラスト参照)。また、こうした所は、存外、家賃を交渉で下げられることがあります(関連Q2)。

来店される客の範囲=商圏の拡がりはどこも似たりよったりです。しかし、少しでも広がりに期待が持てる立地が良いに越したことはありません。それには物理上の分断要因がないかどうかを見極める必要があります。河川や鉄道は越えられるかどうか、店前が坂道になっていないか、等のチェックです。良い品をたくさん揃えてあれば、お客は遠くからでも来てもらえると思ったら大間違いです。まず、店の立地がお客にとって来易い場所であるかどうかです。

商品と言えば、興味深いことが分かっています。たとえ同じコンビニであっても隣同士になるほど近いと相互補完しあいます。ある商品がA店になければ隣のB店で似たような商品を探すという具合です。

これが効かなくなるのは店同士が100~200と離れているような場合です。この距離になるとお互いの商圏は明らかに小さくなります(関連Q5)。

 

 

正解

Q1 c) 、Q2 c) 、Q3 c) 、Q4 b) 、Q5 a) 、Q6 b)

 

図 東京北部のコンビニ分布

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東京都と埼玉県境界3km圏で、密集する130のコンビニ店(2011年)。人口は36万人ですが、1店当りにすると2770人に過ぎません。しかし、必ずしも全てが人口の密集した地域に立地しているわけではなく、まだ、出店の余地(丸で囲んだ範囲)が残されていることが伺われます。

 

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